肥満型の糖尿病を高確率で改善する方法

糖尿病について少しでも調べた方であれば肥満が糖尿病になるリスクを大幅に上げてしまうことをご存じのだと思います。

糖尿病予備軍であっても肥満体型なだけで10年後の糖尿病発症率は約70％とかなり高い確率で発症をします。

肥満の方はインスリン抵抗性ができてしまいインスリンが効きにくい体質になっています。

欧米人はかなり太っていても糖尿病を発症しない人もいますが、日本人はもともと膵臓が弱い人種なのでちょっと太ってしまうだけで簡単に糖尿病になってしまうという残念な体質なんです。

そこで肥満を改善すると血糖値や血圧が安定する傾向にあります。

ただ、それには食事制限や運動を1年以上は継続する必要があります。

しかし言うのは簡単ですが成功させるのはかなり難しく、しかも専門のダイエットトレーナーをつけたとしても成功率は3割程度と決して高くありません。

挫折しまう方は多忙であったり、孤独であったりなど様々な理由でダメになってしまうのですが、このような方に地道な長期プリグラムは向いていません。

ではどうするのかですが、それは病院で痩せ薬を処方してもらうことです。

肥満外来などで相談すれば処方してもらえます。

市販のダイエットサプリだけではハッキリ言って効果が薄いです。

反面、病院で症法される痩せ薬は1か月程度の短期服用でも数キロは簡単に痩せます。

個人差はあれどほぼ必ず減量します。

そしてさらに健康的に痩せるために、薬とダイエット食品を併用して使用します。

ダイエット食は2カ月のうち1週間だけ併用します。

置き換えダイエットの要領で1食だけダイエット食にします。ダイエット食を併用するところがミソです。

もちろんそのほかの食事も食べ過ぎや間食、深夜の食事はダメですが、そのかわり苦しい運動や極端な食事療法は不要です。

1食当たりのカロリーは200kcal以下のものであれば特に指定はありませんがお腹に溜まりやすいのでスムージータイプが好ましいです。

後はビタミンやミネラルなど栄養価が高い商品から選べば良いと思います。

痩せるという目的は薬でおこなうので、ダイエット食のダイエット効果はあまり気にせず栄養豊富で単純に好きな味の商品を選べば良いとおもいます。

このダイエット食併用法は4カ月程度をひとつの区切りとして実施しますが、血糖値だけでなく中性脂肪も下がり体重が20kg以上も減ったという方も存在します。

ただし、医薬品を使用するのでお薬は医師としっかり相談して実践して下さい。

肥満型の糖尿病予備軍や血圧が気になる方で短期決戦で効果を出したい方はほぼ苦痛がない方法なので成功しやすいです。

しかし痩せている方の場合は原因が別にあるのでこの方法は向いていません。

あくまで肥満型で痩せることから糖尿病対策をしたいという方向けの方法です。

糖尿病で血糖コントロールが悪い方にとって炭水化物の摂取量を減らして糖質制限する方法はとても有効であると思います。

糖尿病の専門医も炭水化物制限を推進している方が多いのですが、痩せている人が過剰に糖質制限をするのは危険を伴う場合があります。

これは当然で、糖質はエネルギーですからそれを制限すると代わりに脂肪を消費してエネルギーに変換しようとするため痩せます。

肥満の方はダイエットできて健康的になれるかもしれませんが、痩せている方は逆に健康被害が出てしまう可能性があります。

ですので、いくら血糖コントロールが悪いからといって痩せている人が過剰な糖質制限を行う場合は医師と相談の上、慎重に実践する必要があります。

このことから、上の記事で書いたように自己流で糖質制限をするよりは医師と相談の上で薬とダイエット食品を上手く組み合わせた方法が安全だと思います。

日本人の適正体重はBMI20以上〜25未満であり、それより極端に低い場合はやせ過ぎです。

ここである興味深い研究結果をご紹介します。

この実験では従来の総エネルギー摂取量制限（総カロリー計算での制限）と脂質制限をおこなった人と、炭水化物制限をおこなった人の体重の減少具合を比較した時に6か月くらいまでは炭水化物制限を実践した人のほうが体重減少効果が有意に表れました。

しかし1年後にはどちらの制限方法でも大差がなく、むしろ炭水化物制限をおこなった人の中にはＬＤＬ（血中の悪玉コレステロール）が上昇し、心疾患のリスクが高まるという結果となりました。

したがって糖質制限（炭水化物制限）を長期間実践する場合は安全性において注意する必要があります。

ちなみに糖質制限をおこなう場合の1食あたりのご飯の量は150ｇ〜180ｇが理想です。

お茶碗に軽く一杯程度の量なので最初はかなり物足りないと感じてしまうかもしれません。

私の知り合いで、糖尿病の食事制限で糖質制限をしている方がいらっしゃったのですが、お昼御飯をご一緒した時に大盛りの蕎麦を食されていましたので、「糖質制限しているのに蕎麦を食べても良いの？」と聞いたことがありました。

すると、その方はネットでラーメンやうどんは良くないけど蕎麦はＯＫだと書いてあったのでラーメンを食べたいけど蕎麦にしていると仰られました。

私はこれは間違った情報を実践されていると思ったので、蕎麦も炭水化物だからラーメンと変わらないですよと伝えました。

その方は「そうなの？」とびっくりして箸を止めてました。

蕎麦ってイメージ的にヘルシーな感じするので、勘違いされて糖質制限中でも食べている方が結構いらっしゃいます。

麺類と穀類はどれも全部、炭水化物です。

嘘だと思われる方は蕎麦を食べたあとに血糖値を測ってみて下さい。

もっと分かりやすくするなら肉や魚だけの食事を摂った時と蕎麦を食べた時の血糖値を比較してみて下さい。

間違いに気づきますよ。

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