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我が家は糖尿病の家系なので健康診断で尿糖が下りたり、血圧が高くなることが続いたときに「ゆくゆくは夫も自分も糖尿病になるんだろうな・・・」という漠然とした不安を感じていました。

祖父がすでに重度の糖尿病で薬を飲んでいて、その副作用で低血糖になり救急車を呼ぶくらい程度の重いこともあったので若い時は良いけど高齢になっても薬を飲み続けなければならないのは大変だなと常々思っていました。

そんな中、私も祖父の通院につきあうこともあり一緒に診察室で先生のお話を聞くのですがその時に祖父がふいにこのようなことを聞いたのです。

私はそんな祖父の不安を含んだ質問に先生も「そんなことはないよ」という安心させる言葉をかけるものだと思っていました。

ところが先生は驚くべきことにこう言ったのです。

祖父のかかりつけの先生は悪いことも正直に言う性格でした。

この先生と祖父とのやりとりを聞いて私も出来るだけ薬に頼らないように症状が軽いうちからの予防をしなければいけないのだなと少し心配になりながら思いました。

その後、私自身も薬について調べてみたところ患者に処方している糖尿病の薬でも医師が自分が糖尿病になった時には絶対に使わない種類の薬が存在していることや飲み続けると膵臓の機能低下を誘発する薬など笑えない副作用を起こす可能性のある薬があることも知りました。

そして、どんなに患者自身が薬に詳しくなって最適な処方を知っていたとしても実際にどんな薬を処方するのか決めるは医師なので自分で決めることができません。

勉強して副作用があることを自分で知っていたとしても処方されれば黙って飲むしかないのです。

むしろ糖尿病の薬について勉強した人ほど副作用を知った上で薬を飲み続けなければならないことに不安や恐怖を感じてしまうかもしれません。

こうなると医師を信用できなくなってしまったり、薬を処方箋通りに飲まない人が出てきます。

さらに高齢になって伴侶に先立たれたり、世話をしてくれる人がいなければ自分でしんどいのを我慢して病院に通って薬をもらったり検査をうけたりしなければならないわけです。

食事療法や運動療法など模範的な糖尿病予防法の実践も年齢を重ねるごとにだんだん難しくなっていくでしょう。

最悪の場合、糖尿病患者は認知症の発症リスクも高いので（私の祖父は認知症の症状が出始めています）、もしそうなってしまったら自分で薬を飲んだり、ましてや病院に薬をもらいにいき医師に病状を相談することもできません。

そうなったらジ・エンドです。

薬は通販では買えませんので、飲み続けるためには病院に行く必要があります。

お願いをすればある程度まとまった量を処方してくれる場合もありますが糖尿病は定期健診を受けて合併症や病状の変化を細かく観察しなければならない病気なので薬だけのんで長期間、病院に通わないのは病気の悪化を見逃すことにもなりかねません。

薬が手放せない状態になれば結局のところ、最後は糖尿病の合併症で逝く可能性が高くなるでしょうね。

このように老後の治療活動の困難や病気の悪化を考えると薬を飲み始める前に、飲んでいても早くやめられるように軽度のうちから予防しなければ将来がしんどくなる可能性があります。

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