食事療法はなぜ上手くいかない人が多いのか

食事療法は糖尿病治療のと予防のどちらにおいても重要視される方法ですが、この食事療法だけで血糖値コントロールできている方は全体の約1％と言われています。

このことについては他の記事も書きましたね。

ではなぜ食事療法を成功させることは難しいのでしょうか。

糖尿病の食事療法が失敗しやすい方の傾向としては大体以下のどれかに該当していますよ。

食の楽しみを奪われることへのストレス

糖尿病の食事療法は糖質制限に主軸おいて実施されるため、患者の好物がラーメンなどの炭水化物系の場合にはかなりの我慢を強いられえることになります。

家族の方がどんなに患者のために献立を工夫して美味しく仕上げても、患者本人はどうしても好物が食べられないことにストレスを感じてしまうものです。

そうすると会社に行っている間などこっそり好物を食べてしまい治療を台無しにしてしまいます。

困ったことにそれに気付いた家族が叱っても、「食べる楽しみを奪うのか！」という主旨の逆切れをされることもあります。

結局、サポートする周囲が頑張っても本人に我慢が出来ないことで、いつまで経っても食事療法の効果が表れないのです。

不幸中の幸いは家族が糖尿病食を作って食べさせる努力をされている分、悪化のスピードは若干遅くなることくらいでしょうか。

これが糖尿病食を作るのも患者本人だと本当に自身の意識の高さと忍耐力が要求されるので、一度、気を緩めてしまうと非常に悪化しやすいです。

糖尿病食のヘルシーさに安易な安心感を抱いてしまう

自分はこんなにヘルシーな食事をしているのだから、ちょっとくらい好きなものを食べても大丈夫だろうという間違った安心感を抱いてしまうことも失敗の原因のひとつです。

似たような理由ですでに投薬治療をされている方も「ちゃんと薬を飲んでいるから大丈夫」という考えを抱いて食事療法の徹底がおろそかにある場合があります。

このようなケースは結局のところ節制と享楽のバランスが崩れていることが多く、往々にして楽なほうに流れてしまいがちです。

他人に健康を管理されるという煩わしさに嫌悪感を抱く

他人からあれを食べてはダメ、これを食べなさいなど口うるさく言われると監視されているようで嫌悪感を抱く方がいます。

その反動から誰の目も届かないところで一気に我慢ができなくなってしまい「我慢している自分へのご褒美」などの正当化理由を掲げて好きなものを食べてしまうのです。

自分が糖尿病になるはずが無いという意識の低さ

おそらくまだ食後血糖値が少し高いなど軽度のうちは殆ど本人が苦痛を感じるような自覚症状が無いことが多いため、まさか自分が糖尿病になるはずがないと思ってしまうんですよね。

糖尿病の発症までは10年以上の間があると言われており、隠れ糖尿病の期間が長いのです。

このことから今現在の全く苦痛の無い状態から、病気が悪化して痛みや苦しむが出たときの自分をイメージできずにイマイチ真剣さが足りないのです。

「実感がない」という言葉がしっくり来ると思います。

でもこの考えはほぼ100％大後悔することになります。
我が家でも祖父の件で体験済みです。

ウチの祖父はそれはもう超頑固で食事を含めた健康面において、細かく助言や注意をしてきましたが管理されているのが煩わしかったのか気に入らなければ烈火の如く怒ることがありました。

それで我が道を行くという感じで、好き勝手やっていたのですが最後には高血糖で昏睡してしまい足も壊疽で切断するところまでいきました。

こうなると家族のサポートなくして生活できません。

そして当然の如く、私たち家族は「あんなに気をつけなさい」と助言していたのにという具合に祖父の自業自得ぶりを叱りました。

するとどうでしょう、あんなに気が強くて家族の言うことなんて全く聞かなっかた祖父がションボリしてしてしまって、声も蚊が鳴くようにか細くなり、ちょっとした風邪などの体の不調にも敏感になって「わしゃもうダメだ」という感じの弱音を吐くようになりましたとさ。

まあこんな具合に最初はどんなに頑固で気が強い人でもこうなってしまうんだよと言うこを伝えたかったんですよ。

ですので糖尿病を心配されいる家族の方もご本人様もこれを期にぜひ将来のために食事療法を含めた治療予防について考えてみて下さいね。

とは言っても食事療法だけでは失敗のリスクも高いのでサプリとの併用をお勧めしています。

食事療法全般については↓↓の記事を読んでみて下さい。
食事療法の成功率上げるやり方などについてまとめてあります。

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