糖尿病になりやすい日本人の3体質

日本人は乳糖を分解しにくい体質

私たち日本人は成人すると乳糖を分解する酵素「ラクターゼ」の働きが急激に低下してしまうせいで乳糖不耐症（ラクターゼ欠乏症）になりやすい体質です。

日本人の中には牛乳やヨーグルトなどの乳製品を摂取するとお腹の調子が悪くなる人がいますが、このような人は乳糖の分解がうまく出来ていない可能性があります。

折角、腸内環境を改善しようと乳製品を摂ってもそれが裏目に出てしまう可能性もある体質なのです。

さらに日本人は乳糖を摂取しすぎると肥満になる可能性もあるので1日の摂取量に注意が必要です。

比較して欧米人は成人してからも乳糖を分解するラクターゼの働きが強く、乳製品に対する代謝能力が活発な体質です。

乳製品を摂るならどのくらいまでが許容範囲？

糖尿病の予防には腸内環境の整備も重要なのですが、日本人のように乳糖の代謝が悪い体質の場合はどれくらいなら食べも問題ないのでしょうか？

基本的には牛乳であれば1日400cc、コップ2杯程度なら問題ありません。

それであればヨーグルトも小カップ1個、チーズなど他の乳製品も食べ過ぎなければ大丈夫でしょう。

糖尿病になりやすい体質「倹約遺伝子」

倹約遺伝子のせいで肥満になりやすい

倹約遺伝子というのは簡単に言えばエネルギーを溜めやすい体質のことです。

大昔や戦後などの食料事情が良くない時代なら、この遺伝子の恩恵を大きく感じることができるのですが飽食の現代はそれが裏目に出てしまいます。

これも日本人に多い体質で倹約遺伝子を持つ人は普通の人に比べて基礎代謝が200キロカロリー少ないことが分かっています。

カロリーに気を使ってご飯一膳減らしても、それだけでは結局減らしたことにならないということも起こりえますね。

カロリー制限しているのに体重が減らないという方はこの体質なのかもしれません。

日本人の倹約遺伝子保有率は世界第3位

日本人の倹約遺伝子保有率は39％と言われており、世界で3番目に多いです。

倹約遺伝子はモンゴロイドに保有者が多いと言われています。

比較して、アメリカ人は黒人が25％、白人が11％なので日本人が欧米食を食べると2倍〜3倍太りやすいということになります。

糖尿病になりやすい体質「弱い膵臓」

日本人は膵臓が弱い+倹約遺伝子のダブルコンボ

日本人は米を主食をしてきた民族なのでもともと膵臓の機能が高くありません。

そのわけは米というのは難消化デンプンでゆっくり血糖値を上げる性質の食べ物なので、インスリンをそれほど活発に分泌する必要がなかったからです。

しかし現代では欧米食にかたよった食生活の人が多く、血糖値を急上昇させてしまうせいで膵臓がオーバーワークを強いられていおり負担がかかっている状態です。

さらに日本人が多く保有している倹約遺伝子のせいで肥満など糖尿病を加速させてしまいます。

肥満はインスリン抵抗性を加速させる

肥満になると膵臓が頑張ってインスリンを分泌してもそれが効きにく体質になります。脂肪から血糖値が下がりにくくなるホルモンが分泌されるからです。

これをインスリン抵抗性と呼びます。

そのせいで血糖値が下がりにくくなっているので、膵臓はさらに頑張ってインスリンを分泌しようとするために疲弊してしまいます。

そして終には膵臓がその機能を停止してしまいます。

日本人はカロリー過剰、ビタミン・ミネラルの栄養失調

糖尿病と言えば食べ過ぎのせいで起こりやすい病気であるというのは多くの人が知っていることなのですが、逆にビタミン、ミネラルなどの3大栄養素が不足しているために起こる場合もあります。

糖尿病患者さんを見ると肥満の方だけでなく痩せているのに発症している方もいますよね？

このことから日本人は野菜を中心とした和の食事に戻す必要があるのですが、その料理に使用する野菜も昔に比べて栄養価が低下しているので、かなり栄養バランスに配慮した献立にしても必要な栄養素は不足している状態です。

この不足分を食事のみで完結させることは非常に困難なためサプリメントを不足栄養素補充分として摂取することは糖尿病が心配な方であれば特に必要な行為であると言えます。

日本人がサプリメントに持つ誤解

サプリメント先進国であるアメリカではサプリメントは病気になってから飲む特別なものではなく、常用するものという位置づけです。

日本の場合はサプリメントは病気を治すものという認識で飲んでいる人が多いのでその機能性を超えた効果を期待してしまい、効かないから詐欺、何だか怪しいというマイナスイメージを持つ人が多いです。

確かにサプリメントは病気そのものを治癒する効果は期待できませんが、例えば高血圧などその病気の原因となっている症状をサポートする効果を持っているものはあります。

そしてその原因を緩和することで主となる病気の予防に繋がるということも事実です。

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