食物繊維を最初に食べると血糖値の上昇を抑えられる!?その真実
よく健康系のテレビ番組で食事のいちばん最初にサラダなどの食物繊維を先に摂れば血糖値の上昇が抑えられるという内容を見たことはありませんか?
私もこの情報を某健康番組で見たことがあり、その番組内では朝食にサラダを食べると食後の血糖値の上昇を抑えられてその効果は夕食時まで続くというものでした。
さてこれは本当なのか?
実は会社の上司もこの情報を知っており、お昼をご一緒した時にも「先に食物繊維を食べれば大丈夫なんだと」と言い大盛りのラーメンとライスを食べていたんです。
私も食物繊維の多い食事は血糖値の上昇をゆるやかにするという情報はテレビだけではなくて糖尿病関係の書籍や食事療法の書籍にも書いてあったので本当なんだろうなと思っていました。
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食物繊維を先に食べる実験では大抵食後2時間までのデータしか取っていない
この手の実験で気になるのは提示されるデータは大抵食後2時間までが多いということです。
確かに2時間までのデータであれば血糖値の上昇がゆっくりになって実験前より血糖値が低いという結果が出ているんですが、「じゃあその後は?」って気になりませんか?
そこでちょっと怖かったのですが、テレビの実験を真似て食事の最初に野菜サラダ100グラム程度を食べた後にうどんを食べて血糖値の上昇を調べてみました。
尚、事件の被験者はもちろん夫です。
本人はラーメンよりうどんが好きということだったのでうどんで実験しました。
ちなみに夫はブドウ糖負荷試験をした時の血糖値は空腹時が85程度で食後2時間で160くらいまで上がりました。
以前、検査キットで計ったときの数値ですが、これを実験前のデータだと思って下さい。
ちなみに健康な人の血糖値は食後2時間でも140以下です。
さて実験結果はというと確かに食後2時間までの血糖値はいつもより低くて143くらいでした。しかし注目すべきはその後です。
2時間後も血糖値は上がり続け結局173くらいまで上がってしまいました。
この実験で分かったことは以下の通りです。
@血糖値を下げる効果は無い
A血糖値の上昇をゆるやかにするという部分は本当
B結局は血糖値のピークがうしろにずれるだけ
という結論に至りました。
食繊繊維は血糖値を下げるという点において無意味なのか?
私の実験の結果を見て「食物繊維を食事の最初に摂っても意味がない」と思ってしまうかもしれませんが、全くの無意味では決してありません。
血糖値の上昇がゆるやかになれば膵臓にかかる負担が減ります。
膵臓を健康に保つことは糖尿病のリスク軽減にもなりますので食事にサラダや野菜の煮物を食べて健康に気を配っているんだよという方はぜひ続けて下さい。
野菜をしっかり食べることはビタミンなどの不足しがちな栄養素の補給になるなど糖尿病が心配な方にとって決して損にはなりませんので。
しかし注意すべきは血糖値のピーク値が遅れるだけであって血糖値が下がったわけではないという点です。
特に現在すでに食後血糖値が高いという方は食前にいくら食物繊維を摂ったからと言って、気をゆるめて炭水化物を食べすぎてしまっては意味がないということです。
あくまで上昇をゆっくりにするだけです。
すでの糖尿病を発症している人には気休め程度の効果と言わざるを得ません。
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